第01回 Ollama環境構築編

Ola-UI構築チュートリアル

【第1回】社内AIチャットシステムOla-UIを構築しよう!- Ollama環境構築編

はじめに

この連載では、Ola-UIという革新的なRAG(Retrieval-Augmented Generation)システムを、1台のWindowsパソコンに構築する方法を3回に分けて解説します。

Ola-UIとは?

この連載の全体像


本記事の目標

第1回では、AIの心臓部となるOllamaをWindowsパソコンにインストールし、大規模言語モデル(LLM)をダウンロードして動作確認を行います。

所要時間

必要な環境

💡 Tip: ゲーミングPCや高性能ワークステーションがあれば理想的です!


STEP 1: Ollamaのダウンロード

1.1 公式サイトへアクセス

  1. ブラウザで以下のURLにアクセス: https://ollama.com/download

  2. 「Download for Windows」ボタンをクリック

Ollama公式サイト

1.2 インストーラーの実行

  1. ダウンロードした OllamaSetup.exe をダブルクリック

  2. ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されたら「はい」をクリック

  3. インストールウィザードに従って進む:

  4. Install Location: デフォルト (C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\Programs\Ollama) のままでOK
  5. Create Desktop Shortcut: チェックを入れると便利
  6. 「Install」ボタンをクリック

  7. インストール完了まで待機(約1〜2分)

  8. 「Finish」をクリックして完了


STEP 2: Ollamaの動作確認

2.1 コマンドプロンプトを開く

  1. Windows + R キーを押す
  2. cmd と入力して Enter
  3. 黒い画面(コマンドプロンプト)が開きます

2.2 Ollamaのバージョン確認

コマンドプロンプトで以下を入力:

ollama --version

期待される出力例:

ollama version is 0.3.12

✅ バージョン番号が表示されればインストール成功です!


STEP 3: 大規模言語モデル(LLM)のダウンロード

3.1 推奨モデル: Gemma 2 (27B)

Ola-UIではGemma 2 27Bを推奨しています。このモデルは: - 高い日本語能力 - 優れた推論性能 - ビジネス用途に最適

3.2 Gemma 2 27Bのダウンロード

コマンドプロンプトで以下を実行:

ollama pull gemma2:27b

実行中の表示例:

pulling manifest
pulling 8934d96d3f08... 100% ▕████████████████▏ 15.5 GB
pulling 8c17c2ebb0ea... 100% ▕████████████████▏ 7.0 KB
pulling 7c23fb36d801... 100% ▕████████████████▏ 4.8 KB
pulling 2e0493f67d0c... 100% ▕████████████████▏   59 B
pulling fa304d675061... 100% ▕████████████████▏   91 B
pulling 42ba7f8a01dd... 100% ▕████████████████▏  557 B
verifying sha256 digest
writing manifest
success

⏱️ 所要時間: 回線速度にもよりますが、10〜30分程度

3.3 軽量モデルの選択肢(メモリが少ない場合)

もしメモリが16GB以下の場合は、以下の軽量モデルを検討してください:

Gemma 2 9B(推奨代替案)

ollama pull gemma2:9b

Gemma 2 2B(最小構成)

ollama pull gemma2:2b

STEP 4: 埋め込みモデル(Embedding Model)のダウンロード

RAGシステムでは、テキストをベクトル化するための埋め込みモデルも必要です。

4.1 推奨モデル: mxbai-embed-large

ollama pull mxbai-embed-large

実行中の表示例:

pulling manifest
pulling 42c3ecf0f4de... 100% ▕████████████████▏ 669 MB
pulling 819c2adf5ce6... 100% ▕████████████████▏  7.0 KB
pulling e8de95f80fd5... 100% ▕████████████████▏ 4.7 KB
pulling 7f76e2b99e30... 100% ▕████████████████▏   29 B
pulling 7831e101d919... 100% ▕████████████████▏  555 B
verifying sha256 digest
writing manifest
success

⏱️ 所要時間: 約3〜5分

4.2 代替案: nomic-embed-text(多言語対応)

日本語に特化する場合は以下も推奨:

ollama pull nomic-embed-text

STEP 5: ダウンロード済みモデルの確認

5.1 インストール済みモデルのリスト表示

ollama list

期待される出力例:

NAME                      ID              SIZE      MODIFIED
gemma2:27b               8934d96d3f08    15.5 GB   2 minutes ago
mxbai-embed-large:latest 42c3ecf0f4de    669 MB    1 minute ago

✅ 上記のように2つのモデルが表示されればOKです!


STEP 6: Ollamaの動作テスト

6.1 対話モードで起動

ollama run gemma2:27b

起動メッセージ例:

>>> Send a message (/? for help)

6.2 簡単な質問をしてみる

以下のように入力してEnterキーを押します:

こんにちは!あなたの名前を教えてください。

AI応答例:

こんにちは!私はGemmaです。Googleによって開発された大規模言語モデルです。
何かお手伝いできることはありますか?

✅ このように応答があれば動作確認完了です!

6.3 対話モードの終了

/bye

または Ctrl + D キーを押します。


STEP 7: 環境変数の設定(重要!)

Ola-UIが正常に動作するためには、環境変数の設定が必要です。

7.1 Ollamaのインストールパスを確認

通常は以下のパスにインストールされます:

C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\Programs\Ollama

7.2 環境変数の設定手順

① システムのプロパティを開く

  1. Windows + R キーを押す
  2. sysdm.cpl と入力してEnter
  3. 「システムのプロパティ」ウィンドウが開きます

② 環境変数画面を開く

  1. 「詳細設定」タブをクリック
  2. 「環境変数」ボタンをクリック

③ OLLAMA_HOST の設定

  1. 「システム環境変数」セクションで「新規」をクリック
  2. 以下の情報を入力:
  3. 変数名: OLLAMA_HOST
  4. 変数値: http://127.0.0.1:11434
  5. 「OK」をクリック

④ OLLAMA_MODELS の設定(任意だが推奨)

  1. 再度「新規」をクリック
  2. 以下の情報を入力:
  3. 変数名: OLLAMA_MODELS
  4. 変数値: C:\Users\<ユーザー名>\.ollama\models
  5. 「OK」をクリック

⑤ OLLAMA_NUM_PARALLEL の設定(複数リクエスト対応)

  1. 再度「新規」をクリック
  2. 以下の情報を入力:
  3. 変数名: OLLAMA_NUM_PARALLEL
  4. 変数値: 4(同時処理数、環境に応じて調整)
  5. 「OK」をクリック

⑥ GPU使用の設定(NVIDIA GPU搭載の場合)

  1. 再度「新規」をクリック
  2. 以下の情報を入力:
  3. 変数名: OLLAMA_GPU_LAYERS
  4. 変数値: 999(全レイヤーをGPUで処理)
  5. 「OK」をクリック

💡 Tip: GPU非搭載の場合はこの設定は不要です。

⑦ すべてのダイアログを「OK」で閉じる


STEP 8: Ollamaサービスの再起動

環境変数を反映させるため、Ollamaサービスを再起動します。

8.1 タスクマネージャーでサービスを確認

  1. Ctrl + Shift + Esc キーでタスクマネージャーを開く
  2. 「詳細」タブをクリック
  3. ollama.exe または ollama app.exe を探す
  4. 右クリック → 「タスクの終了」

8.2 Ollamaの再起動

コマンドプロンプト(または新しいコマンドプロンプト)で:

ollama serve

正常起動メッセージ例:

2024/01/29 16:00:00 Listening on 127.0.0.1:11434

✅ このメッセージが表示されればOKです!

このコマンドプロンプトは開いたままにしておきます。


STEP 9: APIエンドポイントの動作確認

9.1 別のコマンドプロンプトを開く

新しいコマンドプロンプトを開きます(Windows + R → cmd)。

9.2 curlコマンドでテスト

curl http://127.0.0.1:11434/api/tags

期待される出力例:

{
  "models": [
    {
      "name": "gemma2:27b",
      "modified_at": "2024-01-29T07:00:00.000Z",
      "size": 16629039104,
      "digest": "8934d96d3f08..."
    },
    {
      "name": "mxbai-embed-large:latest",
      "modified_at": "2024-01-29T07:05:00.000Z",
      "size": 669323264,
      "digest": "42c3ecf0f4de..."
    }
  ]
}

✅ JSON形式でモデル情報が返ってくればAPI動作確認完了!


STEP 10: Ollama起動の自動化(任意)

Windowsを起動するたびに ollama serve を実行するのは面倒なので、自動起動を設定します。

10.1 バッチファイルの作成

  1. メモ帳を開く
  2. 以下の内容を入力:
@echo off
echo Starting Ollama Server...
start /B ollama serve
timeout /t 5 /nobreak > nul
echo Ollama Server Started!
echo API Endpoint: http://127.0.0.1:11434
pause
  1. 「名前を付けて保存」で以下のように保存:
  2. ファイル名: start_ollama.bat
  3. 保存場所: C:\Ollama\ など(わかりやすい場所)
  4. ファイルの種類: 「すべてのファイル」

10.2 スタートアップへの登録

  1. Windows + R キーを押す
  2. shell:startup と入力してEnter
  3. スタートアップフォルダが開きます
  4. 先ほど作成した start_ollama.bat のショートカットをこのフォルダにコピー

✅ これでWindowsログイン時に自動でOllamaが起動します!


トラブルシューティング

Q1: ollama: command not found と表示される

原因: Ollamaのパスが通っていない

解決策: 1. Ollamaを再インストール 2. コマンドプロンプトを再起動 3. 環境変数PATHに C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\Programs\Ollama を追加

Q2: モデルのダウンロードが途中で止まる

原因: ネットワーク接続が不安定

解決策: 1. ダウンロードを中断(Ctrl + C) 2. 再度 ollama pull コマンドを実行(途中から再開されます)

Q3: GPUが認識されない(NVIDIA GPU搭載の場合)

原因: CUDAドライバーが未インストール

解決策: 1. NVIDIA公式サイトから最新のGeForce Driverをダウンロード 2. インストール後、PCを再起動 3. 以下のコマンドで確認: cmd nvidia-smi 4. GPU情報が表示されればOK

Q4: メモリ不足エラーが出る

原因: モデルサイズがメモリ容量を超えている

解決策: - 軽量モデルに変更(Gemma 2 9BまたはGemma 2 2B) - 他のアプリケーションを終了してメモリを解放 - メモリを増設(32GB推奨)


まとめ

本記事で実施したこと

✅ Ollamaのインストール
✅ 大規模言語モデル(Gemma 2 27B)のダウンロード
✅ 埋め込みモデル(mxbai-embed-large)のダウンロード
✅ 環境変数の設定
✅ APIエンドポイントの動作確認
✅ 自動起動の設定(任意)

所要時間


次回予告

第2回: PHP環境構築編

次回は、Ola-UIのWebインターフェースを動かすためのPHP環境を構築します。

次回の内容

お楽しみに!


参考リンク


著者: Ola-UI サポートチーム
公開日: 2026年1月29日
更新日: 2026年1月29日
カテゴリ: チュートリアル, AI, RAG, Ollama


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タグ

#OlaUI #RAG #Ollama #Gemma2 #AI #ChatGPT代替 #ローカルLLM #社内AI #チュートリアル

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